品質管理

残留農薬に対する安全性について

太虎精堂では安全で安定した品質を保証するため原料生薬の段階で微生物・残留農薬検査を含めた様々な品質試験を行い、規格に適合し安全を確認した生薬を使用しています。また、生薬の残留農薬に関し自社基準を設定し、原料の受入時から中間原料のエキス粉末並びに最終製品と、それぞれの工程で品質試験を行い、微生物による汚染・残留農薬が検出されないことなど、品質と安全性を確認しております。

一貫した検査体制

  • ガスクロマトグラフ(GC)により原料およびエキスのロットごとに残留農薬を測定し、自主管理基準に基づき、データの蓄積と品質・安全性を管理するとともに、原料生薬のルート、検査体制を含めて安全な製品供給へ向けて取り組んでいます。

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微生物試験

  • 生薬は保管条件によってはカビの発生や微生物の繁殖、汚染を招くことがあります。当社では,微生物の生育しにくい温度湿度管理を行い、生薬の保管管理を行っております。また,漢方エキスは全ロットについて微生物の検査を実施し,汚染のないことを保証し,製品としています。

  • 微生物試験

残留農薬試験

  • 生薬中の残留農薬については日本薬局方で以下のとおり定められており、BHC類及びDDT類の基準が設定されています。これらの基準に順じてガスクロマトグラフィを用いて分析します。

  • 残留農薬試験
生薬を対象とした残留農薬試験
対象 基準 農薬種 農薬 適用
生薬 日本薬局方
残留基準
有機塩素系 総BHC オウギ、オンジ
カンゾウ、ケイヒ
イシン、サンシュユ、センナ、ソヨウ
タイソウ、チンピ
ニンジン
ビワヨワ、ボタンピ
総DDT

また、生薬は輸入ロットごとに検査機関による約230種の残留農薬検査を実施し、安全を確保しています。
また、日本漢方生薬製剤協会においては下の表に示す生薬を配合する漢方・生薬製剤に関して、それぞれの農薬種についての自主基準が設定されています。

製剤を対象とした残留農薬試験
対象 基準 農薬種 農薬 適用
製剤 日本漢方
生薬製剤協会自主基準
有機塩素系 総BHC オウギ、オンジ
カンゾウ、ケイヒ
サイシン、サンシュユ、センナ、ソヨウ
タイソウ、チンピ、ニンジン、ビワヨワ、ボタンピ
を配合する漢方・生薬製剤
総DDT
有機リン系 パラチオン オンジ
サンシュユ、ソヨウ
チンピ
を配合する漢方・生薬製剤
パラチオン
メチル
メチダチオン
マラチオン
ピレスロイド系 シペル
メトリン
オンジ
タイソウ
ソヨウ、チンピ、ビワヨウ
を配合する漢方・生薬製剤
フェンバレ
レート

上記の他、エキス製剤のロットごとに農薬種253種の残留農薬試験を実施し、安全の確保に努めています。
これらの上記の基準以外に、取り扱う製品すべてに安全性を確保するためさまざまな検査を実施するとともに、安全性の向上を目指し残留農薬の調査・データの蓄積を行っております。

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